用済みだと捨てたのはあなたです、どうかおかまいなく~隣国で王子たちに愛されて私は幸せです~
*
――そうしてエレインは、隣国に行きアランの甥のためにハーブを作ることを引き受け、こうして今アランとともに馬車でカムリセラ国に向かっている。
アランと交わした契約はこうだ。
甥の症状に合わせたハーブをブレンドする。
契約の終了は、甥の症状が改善され、治療の必要がなくなったら。
ただし、改善が見られない場合や、ハーブによる治療が困難とエレインが判断した場合にも契約を終えることがある。
さらに、アランは「きみが自由を手に入れて、やろうと思っていたことはなんだい?」とエレインの希望まで聞いてきた。
エレインの望みはただ一つ。
「一人でも多くの人にハーブを届けたいと思っています。貧富の差も関係なく、医療を受けられるよう、その一助となりたいのです」
そのためには、少しでも多くのハーブを栽培すると共に、より安価で供給できる薬や予防薬の開発もしたい。
アランはエレインの志に感嘆し、王室が全面的に支援すると申し出てくれたのだった。
提案された条件はエレインにとってデメリットが一つもなく、何度もこれでいいのかと確認してやっと契約を結んだ。
(人生、なにが起こるかわからないものね)
婚約破棄も勘当も、そして隣国王子との契約も。
すべてが一日の出来事というのが今でも信じられないくらいだった。
隣のニコルは、隣国に行けるのが楽しみらしく、うきうきした顔で窓の外を眺めている。
彼女に、残るか一緒にくるか好きにしてくれて構わないと伝えると、迷いなくエレインに付いてくることを選んでくれた。
見知らぬ国で一人になるエレインを心配してくれているらしく、その気持ちが嬉しかった。
「ところで、本当に荷物はあれだけでよかったの?」
――そうしてエレインは、隣国に行きアランの甥のためにハーブを作ることを引き受け、こうして今アランとともに馬車でカムリセラ国に向かっている。
アランと交わした契約はこうだ。
甥の症状に合わせたハーブをブレンドする。
契約の終了は、甥の症状が改善され、治療の必要がなくなったら。
ただし、改善が見られない場合や、ハーブによる治療が困難とエレインが判断した場合にも契約を終えることがある。
さらに、アランは「きみが自由を手に入れて、やろうと思っていたことはなんだい?」とエレインの希望まで聞いてきた。
エレインの望みはただ一つ。
「一人でも多くの人にハーブを届けたいと思っています。貧富の差も関係なく、医療を受けられるよう、その一助となりたいのです」
そのためには、少しでも多くのハーブを栽培すると共に、より安価で供給できる薬や予防薬の開発もしたい。
アランはエレインの志に感嘆し、王室が全面的に支援すると申し出てくれたのだった。
提案された条件はエレインにとってデメリットが一つもなく、何度もこれでいいのかと確認してやっと契約を結んだ。
(人生、なにが起こるかわからないものね)
婚約破棄も勘当も、そして隣国王子との契約も。
すべてが一日の出来事というのが今でも信じられないくらいだった。
隣のニコルは、隣国に行けるのが楽しみらしく、うきうきした顔で窓の外を眺めている。
彼女に、残るか一緒にくるか好きにしてくれて構わないと伝えると、迷いなくエレインに付いてくることを選んでくれた。
見知らぬ国で一人になるエレインを心配してくれているらしく、その気持ちが嬉しかった。
「ところで、本当に荷物はあれだけでよかったの?」