用済みだと捨てたのはあなたです、どうかおかまいなく~隣国で王子たちに愛されて私は幸せです~
「なるほど。それで、治すにはどうすれば?」
「とにかく、どんな行動も受け入れて、うんと甘やかしてあげてください。そうすることで安心して元気になっていく子どもを私も実際に見てました。時間はかかるかもしれませんが、テオドールさまもきっと大丈夫です。テオドールさまには殿下もついていらっしゃいますから」
ね、と笑みを浮かべるエレインに、アランは「ありがとう。本当にありがとう」と声を振り絞る。
祈りにも似た、切なる思いを含んだ安堵の言葉に、エレインまで喉の奥が詰まる。
(苦しんでいる家族を、そばで見ている方も辛いですからね……)
いつになったら治るのか、本当に治るのか、先の見えない状態がどんなに辛くて怖いかを知っているエレインには、アランの心情が透けて見えるようだった。
「少しでもお力になれるよう、精いっぱい努めさせていただきます」
「きみが来てくれて本当によかった」
ふんわりと頬を緩めて、アランはエレインを見つめた。
灯りは燭台だけの少し暗い室内でも、彼の碧眼は柔らかな輝きを放っている。
透き通るような青に見つめられると、どうしていいかわからなくなって、視線を泳がせた。
彼の周りには、相変わらず精霊たちが吸い寄せられるように集まっていき、エレインになにかを訴えるように光っている。
(ふわふわさんたちは、みんな殿下のことが好きね)
穏やかな空気を纏う彼のそばが心地いいと思うのは、エレインも同じだった。
一緒にいると、自分も穏やかな気持ちになれるから。
「――エレイン」
エレインを見つめていたアランがおもむろに立ち上がり、テーブルを回り込んでくる。
「はい」
ソファに座るエレインの隣に座ると、アランはなにを思ったのか、エレインの両頬を手で包むように挟んで上を向かせた。
そして、覗き込むようにして顔を近づけてきた。
「とにかく、どんな行動も受け入れて、うんと甘やかしてあげてください。そうすることで安心して元気になっていく子どもを私も実際に見てました。時間はかかるかもしれませんが、テオドールさまもきっと大丈夫です。テオドールさまには殿下もついていらっしゃいますから」
ね、と笑みを浮かべるエレインに、アランは「ありがとう。本当にありがとう」と声を振り絞る。
祈りにも似た、切なる思いを含んだ安堵の言葉に、エレインまで喉の奥が詰まる。
(苦しんでいる家族を、そばで見ている方も辛いですからね……)
いつになったら治るのか、本当に治るのか、先の見えない状態がどんなに辛くて怖いかを知っているエレインには、アランの心情が透けて見えるようだった。
「少しでもお力になれるよう、精いっぱい努めさせていただきます」
「きみが来てくれて本当によかった」
ふんわりと頬を緩めて、アランはエレインを見つめた。
灯りは燭台だけの少し暗い室内でも、彼の碧眼は柔らかな輝きを放っている。
透き通るような青に見つめられると、どうしていいかわからなくなって、視線を泳がせた。
彼の周りには、相変わらず精霊たちが吸い寄せられるように集まっていき、エレインになにかを訴えるように光っている。
(ふわふわさんたちは、みんな殿下のことが好きね)
穏やかな空気を纏う彼のそばが心地いいと思うのは、エレインも同じだった。
一緒にいると、自分も穏やかな気持ちになれるから。
「――エレイン」
エレインを見つめていたアランがおもむろに立ち上がり、テーブルを回り込んでくる。
「はい」
ソファに座るエレインの隣に座ると、アランはなにを思ったのか、エレインの両頬を手で包むように挟んで上を向かせた。
そして、覗き込むようにして顔を近づけてきた。