用済みだと捨てたのはあなたです、どうかおかまいなく~隣国で王子たちに愛されて私は幸せです~
「新鮮な花弁が大量に必要となりますので……」
「大量に栽培できる環境があればよいの?」
「えっと……」
率直にそう聞かれ、エレインは口ごもる。
王室にはお世話になっているし、少しでも財政の負担軽減のためにもこの化粧水だけは軌道に乗せたい気持ちはある。
それに、質のよい花を量産できれば、化粧水の製造自体はエレインでなくてもできるから不可能ではない。
(ただ、私の力が足りるかが心配なのよね……)
「今の倍程度の量まででしたらお作りできると思います」
「そう、分かったわ。早急に場所と人員を手配させるわね」
ロズリーヌは手招きして侍女を呼ぶとなにかを言付けた。
「それから、どうしてもあなたに会いたいとうるさい旧友がいるんだけれど……呼んでもいいかしら?」
「それはもちろん、私は構いませんが……」
(私に会いたいという人? 誰かしら?)
この国にエレインの知り合いはいないはず、自分に会いたいなど奇特な人もいるのだなとエレインは首を傾げた。
ロズリーヌが手を上げれば、入口が開かれて一人の女性が現れる。
燃えるような赤い髪と女性にしては高身長が際立つ、派手な見た目の女性。
一目見た瞬間、エレインは思わず椅子から立ち上がる。
「――リゼット夫人!」
「あぁあぁ、やっと会えたわね、私の娘!」
エレインは、駆け寄ってきた彼女の腕の中に瞬く間に抱きしめられた。豊満な胸に顔が埋まり、エレインは「んぐ、」と息を詰まらせた。
見かねたロズリーヌが「離しておやりなさいな、リゼット」と窘める。
「エレイン、心配したのよ! 婚約破棄された挙句勘当されたと聞いただけでも驚いたのに、さらにあなたの行方がわからないと知ってどれだけ探したか!」
(城を出てすぐに殿下とこちらへ来たから、私の行方は知られていないのね……)
当然と言えば当然だが、向こうでは自分が行方不明扱いになっていると知り、なんだか不思議な気持ちになった。
「大量に栽培できる環境があればよいの?」
「えっと……」
率直にそう聞かれ、エレインは口ごもる。
王室にはお世話になっているし、少しでも財政の負担軽減のためにもこの化粧水だけは軌道に乗せたい気持ちはある。
それに、質のよい花を量産できれば、化粧水の製造自体はエレインでなくてもできるから不可能ではない。
(ただ、私の力が足りるかが心配なのよね……)
「今の倍程度の量まででしたらお作りできると思います」
「そう、分かったわ。早急に場所と人員を手配させるわね」
ロズリーヌは手招きして侍女を呼ぶとなにかを言付けた。
「それから、どうしてもあなたに会いたいとうるさい旧友がいるんだけれど……呼んでもいいかしら?」
「それはもちろん、私は構いませんが……」
(私に会いたいという人? 誰かしら?)
この国にエレインの知り合いはいないはず、自分に会いたいなど奇特な人もいるのだなとエレインは首を傾げた。
ロズリーヌが手を上げれば、入口が開かれて一人の女性が現れる。
燃えるような赤い髪と女性にしては高身長が際立つ、派手な見た目の女性。
一目見た瞬間、エレインは思わず椅子から立ち上がる。
「――リゼット夫人!」
「あぁあぁ、やっと会えたわね、私の娘!」
エレインは、駆け寄ってきた彼女の腕の中に瞬く間に抱きしめられた。豊満な胸に顔が埋まり、エレインは「んぐ、」と息を詰まらせた。
見かねたロズリーヌが「離しておやりなさいな、リゼット」と窘める。
「エレイン、心配したのよ! 婚約破棄された挙句勘当されたと聞いただけでも驚いたのに、さらにあなたの行方がわからないと知ってどれだけ探したか!」
(城を出てすぐに殿下とこちらへ来たから、私の行方は知られていないのね……)
当然と言えば当然だが、向こうでは自分が行方不明扱いになっていると知り、なんだか不思議な気持ちになった。