ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
すっと引き締まった表情は、冷静で的確な判断を追求する宰相としての顔に切り替わっていた。
ライナスも即座に表情を引き締めて、ライナスは携えていた書類の束を差し出す。
「はい。これが先ほど届いた監察局からの報告です」
受け取ったセドリックは書類を手早くめくり、一言も発さずページをめくって目を走らせる。
一分、二分、と室内には書類の紙擦れの音だけが響く。
「……詳細不明?どういうことだ」
ページをめくる手を止め、低く問う声が落ちる。
ライナスはわずかに苦い顔で答えた。
「監察局では、現状これ以上追跡は不可との報告です。こちらとしてもかなり粘ってはみたのですが……」
ライナスの報告に、セドリックは手元の書類に目を落とす。
「硬貨の成分分析も拒否、アリアが見つけたカードとの関連も不明か……」
「ええ…これは絶対に裏があります」
偽の硬貨に刻印されていた紋章の正体と、流通経路。
それらを辿ることができれば黒幕の一端が掴めるはずだった。
「……力不足で申し訳ございません」
ライナスが深々と頭を下げるとセドリックは軽く首を振った。
「いや、いい。むしろこれで――意図的に痕跡を消されていることが分かった」
その目が、鋭く細められる。
暗闇の奥に潜む何かを見極めるような、冷徹な視線。
「王宮内部――それも中枢に、敵がいる」
ライナスも即座に表情を引き締めて、ライナスは携えていた書類の束を差し出す。
「はい。これが先ほど届いた監察局からの報告です」
受け取ったセドリックは書類を手早くめくり、一言も発さずページをめくって目を走らせる。
一分、二分、と室内には書類の紙擦れの音だけが響く。
「……詳細不明?どういうことだ」
ページをめくる手を止め、低く問う声が落ちる。
ライナスはわずかに苦い顔で答えた。
「監察局では、現状これ以上追跡は不可との報告です。こちらとしてもかなり粘ってはみたのですが……」
ライナスの報告に、セドリックは手元の書類に目を落とす。
「硬貨の成分分析も拒否、アリアが見つけたカードとの関連も不明か……」
「ええ…これは絶対に裏があります」
偽の硬貨に刻印されていた紋章の正体と、流通経路。
それらを辿ることができれば黒幕の一端が掴めるはずだった。
「……力不足で申し訳ございません」
ライナスが深々と頭を下げるとセドリックは軽く首を振った。
「いや、いい。むしろこれで――意図的に痕跡を消されていることが分かった」
その目が、鋭く細められる。
暗闇の奥に潜む何かを見極めるような、冷徹な視線。
「王宮内部――それも中枢に、敵がいる」