ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
* * *
その日、午前の業務が一段落したころ。
ミカエル殿下との公務から戻ってきたエレナ嬢のために、アリアはカップにお茶を注いでいた。
「…ねぇアリア、ちょっと見てもらっていいかしら?」
エレナの柔らかな声に、アリアはすぐにポットを置いて振り返った。
「はい、なんでしょう?」
エレナの手には一通の封書。淡い青のシンプルな封筒だった。
「この手紙が今朝届いたのだけれど……どうも書式が見慣れなくて。アリアはどう思う?」
封筒の表を見るとフェルディア王国の文字で「親愛なるエレナ・クラヴィス嬢へ」の文字が書かれているけれど、少し書式がおかしかった。
「……エレナ様、ちなみに中身は?」
「まだ開けてないわ。アリアが中身を確認するまでは開封しないって約束したでしょう?」
エレナが自分との約束を守ろうとしていていくれたことが嬉しくて、アリアは一瞬顔をほころばせるも、すぐに引き締める。
ペーパーナイフで慎重に封を切って中の便箋を抜き出す。
一目見た瞬間、アリアの背筋に冷たいものが走った。
その日、午前の業務が一段落したころ。
ミカエル殿下との公務から戻ってきたエレナ嬢のために、アリアはカップにお茶を注いでいた。
「…ねぇアリア、ちょっと見てもらっていいかしら?」
エレナの柔らかな声に、アリアはすぐにポットを置いて振り返った。
「はい、なんでしょう?」
エレナの手には一通の封書。淡い青のシンプルな封筒だった。
「この手紙が今朝届いたのだけれど……どうも書式が見慣れなくて。アリアはどう思う?」
封筒の表を見るとフェルディア王国の文字で「親愛なるエレナ・クラヴィス嬢へ」の文字が書かれているけれど、少し書式がおかしかった。
「……エレナ様、ちなみに中身は?」
「まだ開けてないわ。アリアが中身を確認するまでは開封しないって約束したでしょう?」
エレナが自分との約束を守ろうとしていていくれたことが嬉しくて、アリアは一瞬顔をほころばせるも、すぐに引き締める。
ペーパーナイフで慎重に封を切って中の便箋を抜き出す。
一目見た瞬間、アリアの背筋に冷たいものが走った。