ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
(どうしよう…このままじゃまたエレナ様がスパイ扱いされちゃう……!!)
アリアは階段を下りた先で、思わず背を壁に預けた。
石壁の冷たさを感じながら肩を落とす。
「アリア?どうした、そんな顔して」
「わぁああ!!」
ふいに顔を覗き込まれて、アリアは盛大に飛び上がった。
そこには文官服の裾を揺らしながら立つ青年の姿。
明るい栗色の髪、どこか飄々とした笑み。
「……ユーリ!?なんでここに…」
思わず声が漏れた。
「そりゃ文官なんだから文官棟にいるだろ。偶然通りかかったらなんか深刻そうな顔してたから、腹でも痛いのかと思って」
人懐っこく笑うユーリは、いつも通りの軽い調子だった。
(そうだ、ユーリがいた…!!)
過去のループでは顔を合わせれば憎まれ口ばかりだったけれど、今回は違う。
気さくでフレンドリーで、しかも文官棟で働いている。
八方ふさがりのアリアにとっては、ユーリが救世主のように輝いて見えた。
「あのね、ちょっと相談したいことがあるんだけど…」
アリアはユーリを文官棟の端の窓辺まで引っ張っていく。
誰にも聞かれないようにと考えてのことだったけれど、手の中にある手紙のことを考えると落ち着かなかった。
「実はちょっと困ったことがあって。エレナ様宛に手紙が届いたんだけど国交のない他国の書式でね?しかもそれが王宮の記録に残っちゃってるの……」
「国交のない他国?」
「……マルタユ帝国」
アリアの話を聞きながら、ユーリの顔が険しくなった。
アリアは階段を下りた先で、思わず背を壁に預けた。
石壁の冷たさを感じながら肩を落とす。
「アリア?どうした、そんな顔して」
「わぁああ!!」
ふいに顔を覗き込まれて、アリアは盛大に飛び上がった。
そこには文官服の裾を揺らしながら立つ青年の姿。
明るい栗色の髪、どこか飄々とした笑み。
「……ユーリ!?なんでここに…」
思わず声が漏れた。
「そりゃ文官なんだから文官棟にいるだろ。偶然通りかかったらなんか深刻そうな顔してたから、腹でも痛いのかと思って」
人懐っこく笑うユーリは、いつも通りの軽い調子だった。
(そうだ、ユーリがいた…!!)
過去のループでは顔を合わせれば憎まれ口ばかりだったけれど、今回は違う。
気さくでフレンドリーで、しかも文官棟で働いている。
八方ふさがりのアリアにとっては、ユーリが救世主のように輝いて見えた。
「あのね、ちょっと相談したいことがあるんだけど…」
アリアはユーリを文官棟の端の窓辺まで引っ張っていく。
誰にも聞かれないようにと考えてのことだったけれど、手の中にある手紙のことを考えると落ち着かなかった。
「実はちょっと困ったことがあって。エレナ様宛に手紙が届いたんだけど国交のない他国の書式でね?しかもそれが王宮の記録に残っちゃってるの……」
「国交のない他国?」
「……マルタユ帝国」
アリアの話を聞きながら、ユーリの顔が険しくなった。