ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
「…なるほど、ルガード家は代々西部地方の鉱山利権を独占していたのか」

 フェリシア王国西部は山岳地帯で、かつてその鉱山は重要な資源として採掘が盛んだった地域だ。今は閉山されて、一帯は立ち入り禁止になっている。

「安全を度外視した危険な採掘、生活困窮者の徴用契約……どうやら強制労働に近い形で鉱山に送り込まれていたらしいな」

 読み進めるにつれ、セドリックの表情が険しくなっていく。
 そこには、幼い子どもまでもが労働力として搾取されていたことや、税収をルガード家が私的流用していたという記述があった。

「貴族、しかも公爵家がこんなことを行っていたとは信じがたいな…」

 資料には、一通の告発状が添えられていた。
 署名は当時の王国監察局長――レヴィール・クラヴィス。

「…クラヴィスってまさかエレナ様の…?」

「ああ。祖父上だ」

 ここで、ルガード家とクラヴィス家がつながった。
 アリアは思わず身震いする。

< 123 / 167 >

この作品をシェア

pagetop