ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
告発状には多くの関係資料もおさめられていた。
監察局は抜き打ちの視察名目でルガード家領に入り、密かに現地の帳簿と証言を収集したという。記録によれば、その数は証人十八名、証拠資料四十点以上。
「すごいな。ここまで集めた上で告発したのか……」
セドリックが次のファイルを手に取る。
そこには《宮廷裁定記録:ルガード公爵家処分について》とある。王宮でのルガード公爵家の断罪内容が記されていた。
――ルガード家の行いは、明確に王国法と人道に反し、貴族の資格を著しく欠く。
爵位の剥奪と記録抹消、領地および財産の全没収。
関係者は取り調べおよび宮廷裁定結果により終身刑処分。当主エドモンド・ルガードは死刑判決が下るも服毒自殺により刑の執行は取りやめとなった。
「……これが、クラヴィス家とルガード家の『始まり』だ。おそらくいま起こっている陰謀はすべて、ここに端を発している可能性が高い」
(五十年前の因縁……それが、また動き出そうとしているということ?)
「でも……どうしてこのことはずっと秘匿されたままだったんでしょう?」
手元の記録から目を離し、アリアはぽつりと呟いた。
これほどの重大事件。
いくら五十年前のこととはいえ、このことはあまりにも公になっていない気がする。
「――王政の存続と、威信のためだろうな」
「えっ……?」
「公爵家が……それも王都西部を治める有力貴族がここまでの不正をしていたと広まれば、王政への不信に直結する」
セドリックは眉間にしわを寄せながら、古い羊皮紙の一枚を指で弾いた。
監察局は抜き打ちの視察名目でルガード家領に入り、密かに現地の帳簿と証言を収集したという。記録によれば、その数は証人十八名、証拠資料四十点以上。
「すごいな。ここまで集めた上で告発したのか……」
セドリックが次のファイルを手に取る。
そこには《宮廷裁定記録:ルガード公爵家処分について》とある。王宮でのルガード公爵家の断罪内容が記されていた。
――ルガード家の行いは、明確に王国法と人道に反し、貴族の資格を著しく欠く。
爵位の剥奪と記録抹消、領地および財産の全没収。
関係者は取り調べおよび宮廷裁定結果により終身刑処分。当主エドモンド・ルガードは死刑判決が下るも服毒自殺により刑の執行は取りやめとなった。
「……これが、クラヴィス家とルガード家の『始まり』だ。おそらくいま起こっている陰謀はすべて、ここに端を発している可能性が高い」
(五十年前の因縁……それが、また動き出そうとしているということ?)
「でも……どうしてこのことはずっと秘匿されたままだったんでしょう?」
手元の記録から目を離し、アリアはぽつりと呟いた。
これほどの重大事件。
いくら五十年前のこととはいえ、このことはあまりにも公になっていない気がする。
「――王政の存続と、威信のためだろうな」
「えっ……?」
「公爵家が……それも王都西部を治める有力貴族がここまでの不正をしていたと広まれば、王政への不信に直結する」
セドリックは眉間にしわを寄せながら、古い羊皮紙の一枚を指で弾いた。