ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
* * *
《自分以外にも、ループしている存在がいる》
そのことに、ユーリは薄々勘づいていた。
ループを繰り返すたびに、こちら側が仕掛けた罠がことごとく摘み取られていったからだ。
「あのブローチが?」
「はい、先ほど監察局に届けられました」
ユーリは自分たちの息がかかった監察官からの報告に、眉をひそめた。
いくつも仕掛けたクラヴィス嬢を陥れるための布石。
そのうちの一つが、今回もあっさりと見破られた。
「どうしましょうか。また何か別のものを…」
「いや、しばらくクラヴィス嬢へ届く物や身辺は厳重に警戒されるから無駄だ。ちなみに届けたのは?」
「クラヴィス嬢付きのメイドです」
前回も、その前も――監察局に届けたのはアリアだった。
(もしかすると……アリアも俺と同じようにループしている?)
その可能性に思い当たったとき、ユーリは一つ行動に移すことにした。
アリアは自分とほぼ同時期に王宮入りした同期。これまではすぐに突っかかってくるのが面白くてよく揶揄っていたが、今回は少し近しい距離から様子を探るほうがいいかもしれない。
そうして今回は、気安い相談相手のポジションを築いた。
《自分以外にも、ループしている存在がいる》
そのことに、ユーリは薄々勘づいていた。
ループを繰り返すたびに、こちら側が仕掛けた罠がことごとく摘み取られていったからだ。
「あのブローチが?」
「はい、先ほど監察局に届けられました」
ユーリは自分たちの息がかかった監察官からの報告に、眉をひそめた。
いくつも仕掛けたクラヴィス嬢を陥れるための布石。
そのうちの一つが、今回もあっさりと見破られた。
「どうしましょうか。また何か別のものを…」
「いや、しばらくクラヴィス嬢へ届く物や身辺は厳重に警戒されるから無駄だ。ちなみに届けたのは?」
「クラヴィス嬢付きのメイドです」
前回も、その前も――監察局に届けたのはアリアだった。
(もしかすると……アリアも俺と同じようにループしている?)
その可能性に思い当たったとき、ユーリは一つ行動に移すことにした。
アリアは自分とほぼ同時期に王宮入りした同期。これまではすぐに突っかかってくるのが面白くてよく揶揄っていたが、今回は少し近しい距離から様子を探るほうがいいかもしれない。
そうして今回は、気安い相談相手のポジションを築いた。