ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
「最近ちょくちょく混ざってて、特に若い客が使ってるみたいなんです。一見じゃ気づかない精巧さで……うちじゃちゃんと裏面も確認して、見つけたら受け取り拒否してるんですが」
「回収数は?」
「数日前から急に増えて……うちだけで三十枚ほど。でも他の店でも被害が出てるみたいで」
「すべて預からせてもらう」
セドリックの表情は変わらないが、わずかに纏う空気が変わった。警護の兵を数名呼び寄せて即座に指示を出して周囲の店から回収に当たらせ始める。
(偽の硬貨……これまで四回のループではそんな事件は起こってなかった…)
「あの、私も見せてもらっていいですか?」
アリアは店主から受け取った偽の硬貨を受け取って、まじまじと見つめる。
鈍い光を放つそれは錆で汚れているところもあるものの、大きさも重さも通常の硬貨とは変わらない。
これでは、何気なく受け取ったら裏の意匠の違いまで気がつかなくても無理はないと思った。
(……この、上からかぶせられた紋章、どこかで見たことがあるような……?)
脳裏の奥が、ちりっと痺れる感覚。
そして、記憶の奥底がぱちんと弾けたようにひらめく。
「あ……!!」
(思い出した…あのときの…!!)
「どうした?」
セドリックからの問いかけに、アリアは反射的に顔を上げる。
「回収数は?」
「数日前から急に増えて……うちだけで三十枚ほど。でも他の店でも被害が出てるみたいで」
「すべて預からせてもらう」
セドリックの表情は変わらないが、わずかに纏う空気が変わった。警護の兵を数名呼び寄せて即座に指示を出して周囲の店から回収に当たらせ始める。
(偽の硬貨……これまで四回のループではそんな事件は起こってなかった…)
「あの、私も見せてもらっていいですか?」
アリアは店主から受け取った偽の硬貨を受け取って、まじまじと見つめる。
鈍い光を放つそれは錆で汚れているところもあるものの、大きさも重さも通常の硬貨とは変わらない。
これでは、何気なく受け取ったら裏の意匠の違いまで気がつかなくても無理はないと思った。
(……この、上からかぶせられた紋章、どこかで見たことがあるような……?)
脳裏の奥が、ちりっと痺れる感覚。
そして、記憶の奥底がぱちんと弾けたようにひらめく。
「あ……!!」
(思い出した…あのときの…!!)
「どうした?」
セドリックからの問いかけに、アリアは反射的に顔を上げる。