断罪令嬢、証拠品がアレでしたわ!
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 四か月前——。

 セレスティアお姉さまとお会いしなくなって、もう三週間が経っていた。
 いつもなら週に一度はお茶会を開いてくださるのに、急に招待が途絶えたのだ。

 もしかして、わたくし、なにか気に障るようなことを言ってしまったのだろうか。
 前回のお茶会で紅茶の銘柄を褒めたつもりが、あれはお姉さまのお好みではなかったのかもしれない——
 そんな考えが頭をぐるぐると回り、落ち着かなくなった。

 結局、心配が勝った。
 わたくしは思い切って、お姉さまのお屋敷を訪ねた。

 メイドの案内で通されたお姉さまの部屋は、薄いカーテンが引かれ、静まり返っていた。
 あのいつも光に満ちていた場所とは思えないほど暗く、どこか冷たい空気が漂っている。

 部屋の奥、ソファに腰を掛けていたお姉さまを見た瞬間、息が詰まった。
 社交界の華と呼ばれ、誰もが振り返る美しさを持つ人。
 わたくしの憧れであり、目標でもあったそのお姉さまが、
 まるで色を失った花のように、静かに俯いていた。

 「お姉さま……どうされたんですか?」

 声をかけると、ゆっくりとこちらを振り向く。
 その瞳に、いつもの強さはなかった。

 「アメリア……来てくれたのね」
 かすかな微笑みが浮かんで、すぐに消えた。

 「最近、お姿を見ないので、心配で……」
 椅子の向かいに腰を下ろすと、お姉さまは少し迷ったように指先を組んだ。

 返事の代わりに、部屋の時計が小さく時を刻む音だけが響く。
 沈黙が長く続き、胸の奥がざわついた。
 何かを言おうとして、けれど言葉が見つからないような——そんな表情。

 やがて、お姉さまは小さく息を吐き、かすかに目を伏せた。

 「……レオン様に、もてあそばれたの」

 その言葉があまりに突然で、思考が止まった——。

 


  
 
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