「庭の千草」狂詩曲
小百合は気になってしかたなかった。

「ママ。詩月くんの血液型、知っている? 知らないなら何型だと思う?」

「クレアさんは確かO型。詩月くんはそうね~、O型には見えないわね」

「わたし、詩月くんはAB型だと思うの。お婆ちゃまの日記を読んでいた時、そう思ったの」

もしも、周桜詩月と周桜宗月が親子ではないなら……それは小百合の中で、どんどん膨らんでいた。

「小百合。想像するのは自由だけれど、想像だけにしておきなさい。デリケートなことだし」

「わかっているわ。ここだけの話だわ」

「宗月さんが怪我の治療をしている大事な時よ。噂の種にされないよう、くれぐれも慎重にね」

「腫れ物に触るみたいね」

「それくらい慎重で丁度いいのよ」

小百合はやけに警戒心が強いと首を傾げた。

「アイドルグループとコラボしていた時のことを忘れたの? 詩月くん、追い回されて大変だったでしょう。いいわね」

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