「庭の千草」狂詩曲
chapter2ーー凍えたら温もり
「クレアは無理をしていないかしら。ずっと病院で宗月につきっきりなのよ」
「心配だな」
「うちから病院に通うように話してみて。クレアは水くさいわ」
「明日、話してみるよ」
詩月は洗面所から部屋に戻る際、ユリウスとマルグリットがダイニングで晩酌しながら話しているのを聞いた。
クレアがウィーンに着いて8日になる。
宗月がICU室に居る間は、ビジネスホテルに宿泊していたそうだ。
色々あって気が回らなかったーー詩月は迂闊だったと、額に手を当てた。
「ユリウス。詩月は何も言わないけれど、かなり神経をつかっているわ」
「今日、解熱剤はないかと訊ねられたよ。診察次いでに宗月の見舞いもさせた」
マルグリットは息を飲んだ。
「あの話はしなかった。詩月は宗月が復帰するまで話す気はないようだ」
「無器用……お人好しすぎるわ。自分のことなのに」
「心配だな」
「うちから病院に通うように話してみて。クレアは水くさいわ」
「明日、話してみるよ」
詩月は洗面所から部屋に戻る際、ユリウスとマルグリットがダイニングで晩酌しながら話しているのを聞いた。
クレアがウィーンに着いて8日になる。
宗月がICU室に居る間は、ビジネスホテルに宿泊していたそうだ。
色々あって気が回らなかったーー詩月は迂闊だったと、額に手を当てた。
「ユリウス。詩月は何も言わないけれど、かなり神経をつかっているわ」
「今日、解熱剤はないかと訊ねられたよ。診察次いでに宗月の見舞いもさせた」
マルグリットは息を飲んだ。
「あの話はしなかった。詩月は宗月が復帰するまで話す気はないようだ」
「無器用……お人好しすぎるわ。自分のことなのに」