「庭の千草」狂詩曲
コンクール入賞後、演奏スケジュールを課せられ演奏するうち、自らの実力不足を感じたと言う。

詩月はミヒャエルが見た目のわりに、真面目だといつも思う。

詩月は留学した年の後期試験で飛び級し、2年で学士課程を終えた。

実技試験と書類審査選考で、9月から修士課程に内部進学した。

ウィーン留学延長更新に必要な諸々の書類は帰国前、ウィーン市移民局に申請し、提出した。

帰国時に聖諒学園大学や関係各所に在学猶予期間延長申請書などを提出した。

詩月はミヒャエルが修士課程試験を受験したと聞いた時、「また一緒、腐れ縁か」と内心思った。

ミヒャエルと音楽関連の話をしていて思ったのは、技術や実力よりも、曲が作られた時の歴史、背景、国の情勢や作曲家の心情などに疎いと感じることだった。

実際に学士課程の卒論は、ブラームスコンクールの後から、詩月も手助けした。
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