嘘つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-
「いやっ、離して……っ!」
たどり着く直前、前触れなくルチアから金色の閃光が迸った。雷と言ってもいいほどのスパークに、男たちが遠く弾き飛ばされる。カイすらも風圧に足を止め、その熱量に目を庇った。
光の収束を待って、冷静に状況を確かめる。昏倒した男たちからは、もはや異形の気配は感じ取れない。ルチアが浄化の力を使ったのは明らかだった。彼女は王族の血を引くのだから、何も不思議ではない話だ。
死屍累々たる有様の男たちを見やり、青ざめたルチアはよろめきながら一歩下がった。力を使ったのはこれが初めてなのかもしれない。うまく制御できない者が、無意識に力を放つのはよくあることだ。
「ルチア、怪我はない?」
近づくが、ルチアは呆然と立ち尽くしている。ぴくりとも動かなくなった男たちを見下ろして、唇をわななかせながら小さく首を振った。
「嘘……わたし、ひとを殺して……?」
「大丈夫、そいつらは死んでなんか」
肩に指が触れかけて、ルチアはそれを激しく振り払った。
「いやっ、わたし、ひとを、ひとを――……っ!」
叫びながらルチアは自分の頭を抱え込んだ。パニック状態に陥って、カイすらも認識できなくなっている。落ち着かせようと手を伸ばすも、激しく暴れて拒絶を示した。
「ルチア!」
たどり着く直前、前触れなくルチアから金色の閃光が迸った。雷と言ってもいいほどのスパークに、男たちが遠く弾き飛ばされる。カイすらも風圧に足を止め、その熱量に目を庇った。
光の収束を待って、冷静に状況を確かめる。昏倒した男たちからは、もはや異形の気配は感じ取れない。ルチアが浄化の力を使ったのは明らかだった。彼女は王族の血を引くのだから、何も不思議ではない話だ。
死屍累々たる有様の男たちを見やり、青ざめたルチアはよろめきながら一歩下がった。力を使ったのはこれが初めてなのかもしれない。うまく制御できない者が、無意識に力を放つのはよくあることだ。
「ルチア、怪我はない?」
近づくが、ルチアは呆然と立ち尽くしている。ぴくりとも動かなくなった男たちを見下ろして、唇をわななかせながら小さく首を振った。
「嘘……わたし、ひとを殺して……?」
「大丈夫、そいつらは死んでなんか」
肩に指が触れかけて、ルチアはそれを激しく振り払った。
「いやっ、わたし、ひとを、ひとを――……っ!」
叫びながらルチアは自分の頭を抱え込んだ。パニック状態に陥って、カイすらも認識できなくなっている。落ち着かせようと手を伸ばすも、激しく暴れて拒絶を示した。
「ルチア!」