嘘つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-
触れたいし、触れてほしい。制御不能の興奮に、リーゼロッテの意識が朦朧としてくる。浮かされる熱のまま、潤んだ瞳でジークヴァルトをじっと見上げた。
「ヴァルト様……今日もする?」
「する? 何をだ」
「なにって、そんなの……えっちに決まってますわ」
「えっち?」
「するでしょう?」
肩で息をしながら、小首をかしげる。戸惑ったまま動かないジークヴァルトに、リーゼロッテは半眼となりストレートに苛立ちを向けた。
「しないの?」
「お前、おかしいぞ。具合でも悪いのか?」
「具合なんてわるくない」
涙目で頬を膨らませると、握っていた小瓶を素早くジークヴァルトに取り上げられた。
「これは……お前、これを飲んだのか!?」
空になった瓶にはっとして、リーゼロッテを凝視してくる。反応からするに、ジークヴァルトは中身の正体を知っているに違いない。
「のみました。のみましたけど、それがなにか?」
鼻息荒く、不遜な態度で言葉を返す。言動がおかしくなっているのに気がつきつつも、リーゼロッテは疼く体に理性を保っていられなかった。
「ヴァルトさまが驚かすから、びっくりしてのんじゃったんだもの。わたくしわるくない」
「なぜこんなもの……離宮で王妃に渡されたのか? 余計なことを」
腹立たしそうに舌打ちしたジークヴァルトに、リーゼロッテは唇をへの字に曲げた。
「で、するの? しないの?」
「だから何をするというんだ?」
「もういい。ヴァルト様がしないなら、わたくしがする」
言うなり、ジークヴァルトの手を引いた。覚束ない足取りで寝室まで行くと、リーゼロッテはうんしょと寝台にひとりよじ昇った。リネンの上にぺたりと座り、空いたスペースを手のひらでぼふぼふと叩く。
「ヴァルト様はここ」
「大丈夫か? さっきより顔が赤い」
「いいから、ヴァルト様はここ!」
顔に延ばされかけた手をはねのけ、急かすようにさらにリネンを叩いた。しぶしぶ寝台に乗ると、ジークヴァルトはリーゼロッテを引き寄せ膝に乗せようとした。
「あん、駄目! 今日はわたくしがするのっ」
「ヴァルト様……今日もする?」
「する? 何をだ」
「なにって、そんなの……えっちに決まってますわ」
「えっち?」
「するでしょう?」
肩で息をしながら、小首をかしげる。戸惑ったまま動かないジークヴァルトに、リーゼロッテは半眼となりストレートに苛立ちを向けた。
「しないの?」
「お前、おかしいぞ。具合でも悪いのか?」
「具合なんてわるくない」
涙目で頬を膨らませると、握っていた小瓶を素早くジークヴァルトに取り上げられた。
「これは……お前、これを飲んだのか!?」
空になった瓶にはっとして、リーゼロッテを凝視してくる。反応からするに、ジークヴァルトは中身の正体を知っているに違いない。
「のみました。のみましたけど、それがなにか?」
鼻息荒く、不遜な態度で言葉を返す。言動がおかしくなっているのに気がつきつつも、リーゼロッテは疼く体に理性を保っていられなかった。
「ヴァルトさまが驚かすから、びっくりしてのんじゃったんだもの。わたくしわるくない」
「なぜこんなもの……離宮で王妃に渡されたのか? 余計なことを」
腹立たしそうに舌打ちしたジークヴァルトに、リーゼロッテは唇をへの字に曲げた。
「で、するの? しないの?」
「だから何をするというんだ?」
「もういい。ヴァルト様がしないなら、わたくしがする」
言うなり、ジークヴァルトの手を引いた。覚束ない足取りで寝室まで行くと、リーゼロッテはうんしょと寝台にひとりよじ昇った。リネンの上にぺたりと座り、空いたスペースを手のひらでぼふぼふと叩く。
「ヴァルト様はここ」
「大丈夫か? さっきより顔が赤い」
「いいから、ヴァルト様はここ!」
顔に延ばされかけた手をはねのけ、急かすようにさらにリネンを叩いた。しぶしぶ寝台に乗ると、ジークヴァルトはリーゼロッテを引き寄せ膝に乗せようとした。
「あん、駄目! 今日はわたくしがするのっ」