過つは彼の性、許すは我の心 参
なんで、と口が動く。
「元々、遅いか早いかの話だったんです」
泣く私の顔を見て困った様に眉を下げながら、惣倉君は自身の事を話してくれた。
「前にも話した通り俺はあの家でも異端なんです。父親は俺の事を疑っているし、何時迄も誤魔化せない」
誤魔化せない?
私が眉を顰めると「カールが可笑しな話していたでしょう?」と話した。
『それはもう期待の赤子でした。そして期待以上になられて…このカール生涯を賭して影刀様の養育に関われている事、神なぞに日に何回も感謝しそうになります』
って話していたけれど…。
「気の遠くなる程の時間の中で惣倉は、何度もその時代に居るオオミカを殺そうとしましたが、容易に近付けない相手な上に、謎の神秘的な力で守られてさえいた」
それってオオミカは居るだけ周囲を幸福にする存在って言う話の事かな…要は不思議パワーみたいなモノで守られていたって事?(不思議パワーってなんだって話だけれど)
「例えば、いざ殺そうとして誰かが助けに入ったり、助けが来ない様に周囲の人間を始末してから殺そうとして、偶々地震が起きて逆に暗殺者の方が死んで…みたいな事が繰り返されたらしいですよ」
ええー…本当に不思議パワー。(適当に考えただけなのに)