悪女な私とは婚約破棄してください。なのに、冷徹社長の猛愛からは逃げられない
昨年はやたらとピースが多くて完成困難なパズル、ちなみに志桜は別にパズルが趣味でもなんでもない。一昨年はいやに本格的で高級そうなコーヒーミルだった。
(私、紅茶派なんだけどな。さて、今年はなにかしら?)
怖いもの見たさ、だろうか。いらないのにと思いつつも、この謎めいたプレゼントを少しだけ楽しみにしているのは事実だった。
今年もドキドキしながら紺色の箱を開いてみる。今までもらったなかでは、箱の大きさは一番小さい。
(小さくておもしろいプレゼント、なにかしら)
想像を巡らせてみたけれど、この独特すぎるセンスは自分ごときには理解が及ばない気もする。
「え?」
今回は例年以上に驚いた。でも、いつもとは逆の意味でだ。
「珍しく普通?」
今年のプレゼントはネックレスだった。上品なプラチナの台座に、美しい赤紫色の宝石が輝いている。手に取り、その輝きをじっと見つめて……志桜はギョッとする。
(あ、やっぱり普通じゃなかったわ。これ、本物のアレキサンドライトだもの)
アレキサンドライトはその変色性で有名な宝石だ。太陽光のもとでは青や緑色に、白熱灯やロウソクの灯りのもとでは赤や紫色に見えるという特性を持つ。
(私、紅茶派なんだけどな。さて、今年はなにかしら?)
怖いもの見たさ、だろうか。いらないのにと思いつつも、この謎めいたプレゼントを少しだけ楽しみにしているのは事実だった。
今年もドキドキしながら紺色の箱を開いてみる。今までもらったなかでは、箱の大きさは一番小さい。
(小さくておもしろいプレゼント、なにかしら)
想像を巡らせてみたけれど、この独特すぎるセンスは自分ごときには理解が及ばない気もする。
「え?」
今回は例年以上に驚いた。でも、いつもとは逆の意味でだ。
「珍しく普通?」
今年のプレゼントはネックレスだった。上品なプラチナの台座に、美しい赤紫色の宝石が輝いている。手に取り、その輝きをじっと見つめて……志桜はギョッとする。
(あ、やっぱり普通じゃなかったわ。これ、本物のアレキサンドライトだもの)
アレキサンドライトはその変色性で有名な宝石だ。太陽光のもとでは青や緑色に、白熱灯やロウソクの灯りのもとでは赤や紫色に見えるという特性を持つ。