悪女な私とは婚約破棄してください。なのに、冷徹社長の猛愛からは逃げられない
鷹井AIラボと楓の名誉に傷をつける事態だけは絶対に避けたかった。そのために必要なら婚約破棄してもらっても構わない。
(でも!)
志桜はグッと前を向いた。
このまま泣き寝入りするつもりはない。時間がかかってもいいから、身の潔白を証明して、それからもう一度楓に告白をしたいと思っている。
(楓さんが待っていてくれるかはわからないけれど……)
だけど、諦めてばかりの自分はもう卒業すると決めたから。どうせ無理だなんて思わずに、楓との未来をつかむためにできることはなんでもする。
(私があのバーに行ったのは事実だけど、ベッドの写真が合成だって証拠が出るだけで状況はかなり変わるはず)
少なくとも、浮気はしていないと証明される。薬物については、やましい点はなにもないのだから検査を受けたっていい。
「とにかく、まずは楓さんに事情を説明しないと」
腹をくくって、デスクの上のスマホを手にした瞬間、ブーブーとそれが振動して着信を知らせた。
「楓さんだ」
タイミングよく彼のほうからかけてきてくれたようだ。
「もしもし、志桜です。えっ……家の前ですか?」
なんと、彼は志桜の家の前に来ていると言う。
「すぐに下におりるので、待っていてください」
(でも!)
志桜はグッと前を向いた。
このまま泣き寝入りするつもりはない。時間がかかってもいいから、身の潔白を証明して、それからもう一度楓に告白をしたいと思っている。
(楓さんが待っていてくれるかはわからないけれど……)
だけど、諦めてばかりの自分はもう卒業すると決めたから。どうせ無理だなんて思わずに、楓との未来をつかむためにできることはなんでもする。
(私があのバーに行ったのは事実だけど、ベッドの写真が合成だって証拠が出るだけで状況はかなり変わるはず)
少なくとも、浮気はしていないと証明される。薬物については、やましい点はなにもないのだから検査を受けたっていい。
「とにかく、まずは楓さんに事情を説明しないと」
腹をくくって、デスクの上のスマホを手にした瞬間、ブーブーとそれが振動して着信を知らせた。
「楓さんだ」
タイミングよく彼のほうからかけてきてくれたようだ。
「もしもし、志桜です。えっ……家の前ですか?」
なんと、彼は志桜の家の前に来ていると言う。
「すぐに下におりるので、待っていてください」