悪女な私とは婚約破棄してください。なのに、冷徹社長の猛愛からは逃げられない
志桜が昨日、社外の人とした打ち合わせは鷹井AIラボの一件だけ。雄大の身長は日本人男性の平均と同じくらいだったし、彼のスーツはラウとグレーだった。つまり愛奈が見かけたのは楓のほう……ということになるだろう。
「ものすごく素敵な人だから、びっくりしちゃった~」
愛奈は頬を紅潮させて、はしゃいだ声をあげる。
「鷹井AIラボの社長さんよ。例の企画の打ち合わせで」
愛奈は大きな目をパチクリとさせる。
「鷹井AIラボの社長って、鷹井家の三男よね」
「うん」
「えぇ? じゃあ、あの人が志桜の婚約者なの?」
ちょっとおおげさなほどに愛奈は驚いてみせた。
彼女は志桜と鷹井家の三男が婚約している事実はもちろん知っているけれど、そういえば彼とは一度も会ったことがなかった。
「志桜の婚約者があんなにイケメンだなんて……志桜ったら、私に隠していたなんてひどくなぁい?」
愛奈はかわいらしく頬を膨らませる。
楓との婚約について、愛奈と深く話したことはない。婚約が決定したとき、彼女は『大変ね』と声をかけてくれたけれど、さして興味はなさそうだった。
志桜のほうも、この縁談を進めた英輔の娘である彼女に愚痴をこぼすわけにもいかず……互いに暗黙の了解という感じで、この話題には触れてこなかったのだ。
「ものすごく素敵な人だから、びっくりしちゃった~」
愛奈は頬を紅潮させて、はしゃいだ声をあげる。
「鷹井AIラボの社長さんよ。例の企画の打ち合わせで」
愛奈は大きな目をパチクリとさせる。
「鷹井AIラボの社長って、鷹井家の三男よね」
「うん」
「えぇ? じゃあ、あの人が志桜の婚約者なの?」
ちょっとおおげさなほどに愛奈は驚いてみせた。
彼女は志桜と鷹井家の三男が婚約している事実はもちろん知っているけれど、そういえば彼とは一度も会ったことがなかった。
「志桜の婚約者があんなにイケメンだなんて……志桜ったら、私に隠していたなんてひどくなぁい?」
愛奈はかわいらしく頬を膨らませる。
楓との婚約について、愛奈と深く話したことはない。婚約が決定したとき、彼女は『大変ね』と声をかけてくれたけれど、さして興味はなさそうだった。
志桜のほうも、この縁談を進めた英輔の娘である彼女に愚痴をこぼすわけにもいかず……互いに暗黙の了解という感じで、この話題には触れてこなかったのだ。