悪女な私とは婚約破棄してください。なのに、冷徹社長の猛愛からは逃げられない
「隠すもなにも……楓さんはずっとアメリカ暮らしだったから。私も直接会ったのは昨日で三回目なのよ」
「えぇ、婚約してるのに?」
ごもっともな愛奈の問いかけに苦笑してうなずく。
「あんまり……うまくいってない感じ?」
心配そうに顔をのぞいてくる愛奈にどう答えるべきか、志桜はやや迷った。
(婚約破棄という言葉は、楓さんの合意を得るまでは出すべきじゃないよね?)
愛奈はいい子だけれど、ちょっと口の軽いところもあるし、喋ったらすぐに英輔の耳にも入ってしまうだろう。ここは曖昧にごまかすべきだ。
「そんなことないわ」
「本当に? 志桜は奥手だから心配だなぁ」
ここで愛奈はポンと手を打ち、にっこりと笑ってみせた。
「そうだ! お食事会でも開くのはどう? 私が志桜のいいところを彼にいっぱいアピールしてあげる。せっかく彼が日本に戻ってきたんだから、仲良くなれるようがんばらないと!」
「ありがとう。気持ちは嬉しいけど、一応……今度会う約束はしているから」
楓が誘ってくれたデートは、メイホリックという人気のデザイナーズブランドのレセプションパーティーに一緒に行かないか?というものだった。
「えぇ、婚約してるのに?」
ごもっともな愛奈の問いかけに苦笑してうなずく。
「あんまり……うまくいってない感じ?」
心配そうに顔をのぞいてくる愛奈にどう答えるべきか、志桜はやや迷った。
(婚約破棄という言葉は、楓さんの合意を得るまでは出すべきじゃないよね?)
愛奈はいい子だけれど、ちょっと口の軽いところもあるし、喋ったらすぐに英輔の耳にも入ってしまうだろう。ここは曖昧にごまかすべきだ。
「そんなことないわ」
「本当に? 志桜は奥手だから心配だなぁ」
ここで愛奈はポンと手を打ち、にっこりと笑ってみせた。
「そうだ! お食事会でも開くのはどう? 私が志桜のいいところを彼にいっぱいアピールしてあげる。せっかく彼が日本に戻ってきたんだから、仲良くなれるようがんばらないと!」
「ありがとう。気持ちは嬉しいけど、一応……今度会う約束はしているから」
楓が誘ってくれたデートは、メイホリックという人気のデザイナーズブランドのレセプションパーティーに一緒に行かないか?というものだった。