悪女な私とは婚約破棄してください。なのに、冷徹社長の猛愛からは逃げられない
ずばり言ってしまうと、きつい顔立ちの自分にはちっとも似合わない。一生縁がないだろうと思っていたブランドだ。
(パーティーは夜だから、昼に買いに行って着替えれば間に合うかしら)
そんな算段をつけたところで、楓から着信が入った。
『明日は昼前に迎えに行く。ドレスも靴もこっちで用意するし、メイクアップの時間も取るから普段着で構わないよ』
「わかりました。はい、では昼の十一時に」
志桜の心配事は彼がすべて解決してくれた。白状すると、ホッと安堵する思いだ。ファッションは得意じゃないので、どんなドレスを選び、どうコーディネートすれば場になじめるのか。あまり自信がなかったから。
悩みは解決したものの、その日はベッドにもぐり込んでもなかなか寝つけなかった。
(婚約破棄する理由を見つけるためのデート。彼に嫌われるよう振る舞えばいいのかしら?)
ぼんやりとそんなことを考えて、志桜はひとりで「ふふっ」と笑ってしまった。意識してそんな言動をとらなくても、普段どおりで十分だろう。
一日デートをすれば、彼も志桜が〝自分には似合わない相手〟だと理解するはずだ。
(大丈夫、私たちはきっと円満に婚約破棄できる!)
(パーティーは夜だから、昼に買いに行って着替えれば間に合うかしら)
そんな算段をつけたところで、楓から着信が入った。
『明日は昼前に迎えに行く。ドレスも靴もこっちで用意するし、メイクアップの時間も取るから普段着で構わないよ』
「わかりました。はい、では昼の十一時に」
志桜の心配事は彼がすべて解決してくれた。白状すると、ホッと安堵する思いだ。ファッションは得意じゃないので、どんなドレスを選び、どうコーディネートすれば場になじめるのか。あまり自信がなかったから。
悩みは解決したものの、その日はベッドにもぐり込んでもなかなか寝つけなかった。
(婚約破棄する理由を見つけるためのデート。彼に嫌われるよう振る舞えばいいのかしら?)
ぼんやりとそんなことを考えて、志桜はひとりで「ふふっ」と笑ってしまった。意識してそんな言動をとらなくても、普段どおりで十分だろう。
一日デートをすれば、彼も志桜が〝自分には似合わない相手〟だと理解するはずだ。
(大丈夫、私たちはきっと円満に婚約破棄できる!)