悪女な私とは婚約破棄してください。なのに、冷徹社長の猛愛からは逃げられない
「一度、荷物を置きに俺の家に寄ろう。そのあとサンノゼの街を案内する」
「お仕事は大丈夫ですか?」
「君はうちのクライアントだ。わざわざ日本から来てもらったのに、初日から放置するほど傲慢な商売はしていない」
忙しいなか時間を割いてくれたのだろう。素直に感謝して志桜はぺこりと頭をさげた。
「ありがとうございます。それからご自宅にお邪魔させてもらう件も」
一週間の滞在期間中、楓がこちらに持っている家に世話になる予定でいるのだ。ホテルを取ろうと思っていたのだが、シリコンバレー周辺の物価は日本とは桁違いで……『部屋も余っているし、ホテルより自由がきいて便利だ』という彼の言葉に甘えさせてもらった。
勝手に集合住宅を想像していたけれど、彼の家は落ち着いた住宅街にある一軒家だった。
クリーム色の外壁にオレンジ色の屋根。大きなガレージと庭のプール。海外ドラマでよく見かける、お金持ちのアメリカ人の邸宅といった雰囲気だ。
このエリアのホテルの目玉が飛び出そうな価格から推察するに、きっとこの家もとんでもない資産価値があるのだろう。
十分な広さのある玄関ホールは吹き抜けになっていて、二階の様子を見渡せる。クラシックなマホガニー材の階段を楓は視線で示し、言う。
「お仕事は大丈夫ですか?」
「君はうちのクライアントだ。わざわざ日本から来てもらったのに、初日から放置するほど傲慢な商売はしていない」
忙しいなか時間を割いてくれたのだろう。素直に感謝して志桜はぺこりと頭をさげた。
「ありがとうございます。それからご自宅にお邪魔させてもらう件も」
一週間の滞在期間中、楓がこちらに持っている家に世話になる予定でいるのだ。ホテルを取ろうと思っていたのだが、シリコンバレー周辺の物価は日本とは桁違いで……『部屋も余っているし、ホテルより自由がきいて便利だ』という彼の言葉に甘えさせてもらった。
勝手に集合住宅を想像していたけれど、彼の家は落ち着いた住宅街にある一軒家だった。
クリーム色の外壁にオレンジ色の屋根。大きなガレージと庭のプール。海外ドラマでよく見かける、お金持ちのアメリカ人の邸宅といった雰囲気だ。
このエリアのホテルの目玉が飛び出そうな価格から推察するに、きっとこの家もとんでもない資産価値があるのだろう。
十分な広さのある玄関ホールは吹き抜けになっていて、二階の様子を見渡せる。クラシックなマホガニー材の階段を楓は視線で示し、言う。