白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 出来ないことはない。
 ただ、父の手を借りると後々めんどうなのが困ったところなだけで。

 だけどあの人に散財されても困るし、父を介さなくてもうちの名前を出せばどうにかなるかしら。
 ちょっと入念に考えないとダメね。

「ちょっと時間はかかるかもしれませんが、対策はします。お金を流出させられてもこちらも困るので」
「助かるわ」
「大切な友だちの頼みですから~」
「もぅ」

 私の言葉にマリアンヌは子どものように頬を膨らませた。
 友だちって言葉は否定しないのね。

 ふふふ。なんか嬉しいかも。

「それよりもよ! この手紙はなんなの?」

 マリアンヌの言葉に、侍女が私宛の例の手紙をテーブルに置く。
 
「あ、お返事書いて下さいました?」
「書くには書いて出してもらっておいたけど。書かせたからにはちゃんと説明して! なんで公爵家の三男であるブレイズ様と貴女がやりとりしているのかを」

 私はマリアンヌの向かい側のソファーに腰かけると、ことの発端を話し始めた。
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