白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「アタシのおさがりなんだし、そこまで気にならないでしょ」
「でも高そうなので、汚したらって……」
「そこまでヘマしないでしょうに」

 私の後ろに立つマリアンヌが、おどおどする私を見て盛大にため息をついた。

「普段、あんなに何しても倒せなさそうなのに、なんで綺麗になった途端そうなるのよ」
「慣れないことしているもので……って、倒せないってモンスターじゃないんですから」
「それに近いものがあるわよ」
「えーーー」

 そうは言ったものの、やはりなんだか調子が出ないわね。
 でもこれからまず先に父に会わなきゃいけないのよね。

 どうせ街に出るついでにと、父との約束も今日にしたのだ。
 一旦父に会って話を付けて、その足で返ってくれば馬車がお迎えに来る時間に間に合うはず。

 めんどくさい用事は一度に済まさなきゃだけど、このヒールで歩けるかしら。

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