白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
安定に義母は屋敷から出ることはないし、ダミアンは遊びに行っちゃってるみたいだけど。
公爵家の人からしても変な組み合わせよね。
未だにそんな公にはなってないから大丈夫だろうけど、仮にも本妻と愛人なのに。
そして私たちが馬車へ近づくと、御者が下りてくる。
「もう出発なさいますか、お嬢様」
うやうやしく頭を下げる彼は私と同年代くらいだろうか。
とても愛想よく、動きも丁寧だ。
さすが公爵家の使用人ね。
「公爵家へ向かう前にご実家へ寄りたいそうなの。お願いできるかしら」
「もちろんですお嬢様」
御者はこころよく、馬車の扉を開けた。
外から見ただけでも中の豪華な革張りを見れば、高いのが分かる。
「ほら、これで歩かなくてよくなった」
「それはそうですが」
いつまでも気持ちの定まらない私の背中をマリアンヌが押した。
文句を言おうにも、彼女はどこまでも笑顔だ。
「楽しんできなさいよ、たまにはね」
「……だといいのですが」
「お土産話楽しみにしているわ、アンリエッタ」
アンリエッタ……。
マリアンヌから、初めて名前で呼ばれた。
それだけで心が少し軽くなる。
「ええ。行ってきます」
笑顔で送り出してくれる彼女に感謝しながら、私は馬車に乗り込んだ。
公爵家の人からしても変な組み合わせよね。
未だにそんな公にはなってないから大丈夫だろうけど、仮にも本妻と愛人なのに。
そして私たちが馬車へ近づくと、御者が下りてくる。
「もう出発なさいますか、お嬢様」
うやうやしく頭を下げる彼は私と同年代くらいだろうか。
とても愛想よく、動きも丁寧だ。
さすが公爵家の使用人ね。
「公爵家へ向かう前にご実家へ寄りたいそうなの。お願いできるかしら」
「もちろんですお嬢様」
御者はこころよく、馬車の扉を開けた。
外から見ただけでも中の豪華な革張りを見れば、高いのが分かる。
「ほら、これで歩かなくてよくなった」
「それはそうですが」
いつまでも気持ちの定まらない私の背中をマリアンヌが押した。
文句を言おうにも、彼女はどこまでも笑顔だ。
「楽しんできなさいよ、たまにはね」
「……だといいのですが」
「お土産話楽しみにしているわ、アンリエッタ」
アンリエッタ……。
マリアンヌから、初めて名前で呼ばれた。
それだけで心が少し軽くなる。
「ええ。行ってきます」
笑顔で送り出してくれる彼女に感謝しながら、私は馬車に乗り込んだ。