白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「ああ、服ですよね、服。これ借り物なんです」
「借り物?」

 私の言葉にブレイズは眉をひそめた。
 あれ。私、また変なこと言っちゃった感じ?
 なんか墓穴掘りまくってる気がするんだけど。

「貴女の服ではないんですか?」
「えーあー。そうですね。私は貴族ではありませんし」

 もういいや。
 今さら取り繕ってもどうしようもないし。
 別に私の扱いなんて今に始まったことでもないんだし、大丈夫でしょう。

「ですが貴女はウィドール家に嫁いだんですよね?」
「ええ。一応は?」
「一応って」
「所詮、契約結婚のようなものですし。貴族ですとそういうのも多いんですよね」
「ですが……」

 私の言葉に、ブレイズは何か考えこんでいた。
 貴族間の結婚って、親同士が決めるって聞いたことがあるんだけど。
 今の時代はそうじゃないのかしら。

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