白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 一時的でもなんでも、逃げられたらいいだけの話でしょうに、ニカは私の提案に突っかかって来る。
 
「一時的でも離脱できれば、いくらかは騎士団の仕事は減るかと?」
「まぁそれは確かに……。でも高いんじゃ?」
「今ならこちらお値段は銅貨五枚で」
「五枚かぁ」

 銅貨五枚は平民が外食のランチで使う程度の値段だ。
 とはいっても、父が言った値段よりは吹っ掛けている。

 だってそうしないと私の取り分がないんですもの。
 なんとしても、離婚の前にお金を貯めなきゃいけないのよね。

 こればっかりはぼったくりだけど仕方ないわ。

「その値段なら貴族の馬車や商人の積み荷などに配備してもらっても安かろう」
「ですよね」

 さすがブレイズ。ニカよりも話が分かってるじゃない。
 
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