白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

40 役立つ記憶

 しかしそう言いながら行儀の悪い私は、どうしても気になっていたお菓子にフォークを突き刺す。
 すると不思議な感触が伝わってきた。

 三角の立体型をしたそのお菓子は、見た目とは違い表面がサクっとしているのにそれを越えるとスッと雲にフォークを突き刺したのではないかというような柔らかな感触がした。

 えええ。なにこれ。中、どうなってるの?
 クッキーみたいなものかと思ったのに、全然違うじゃない。
 これなんていう食べ物なんだろう。

 え、むしろ食べたらどんな感じなのかな。
 泡っていうか、雲よね。
 フォークで雲なんて刺したことはないけど。

「すごい……なにこれ」

 私はお皿を目線の高さまで上げ、上からも横からもそのお菓子を眺めた。
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