白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「……なんか、すみません」

 ぽつりとニカは私に謝った。
 何に対する謝罪なんだろう。
 イマイチよくわかんないわね。

「それより、街道の件ですが」
「あ、ああ。何かいい案があるのか?」
「はい。ちょうど隣国で同じような現象が起きた際、街道沿いにリオンの花を植えたそうです」

 これも時代的にはもう少し先の話だった気がするけど、どうせ隣国のことなんて知らないだろうから大丈夫よね。

「リオンの花って、確か匂いが結構キツイんじゃなかったっけ?」
「はいそうです。あの匂いこそモンスターたちが嫌がる匂いなんです。なので街道の両脇に植えれば、馬車などが襲われる確率が減るかと思います」

 モンスターがどこから湧いているとか、根本的な解決方法は知らないけど効果があることだけは確かだ。
 実際に隣国での成功例もあるわけだし。

 こういう時って、前の記憶はありがたいわよね。
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