白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

42 まさかの接触

 ダミアンとの接触を避けるため、馬車は屋敷の裏手に回してもらった。
 御者にお礼を言うと、いただいたお菓子を持って屋敷に入る。

 エントランスに出迎えてくれる人は誰もいない。
 目立つことがないように、ミーアたちにはいつも通り清掃を頼んでおいたのだ。

 部屋に持っていって、夜にでもみんなで食べればいいわね。
 何もかもうまく行っていることに、浮足立っていた。

「どこに行っていたんだい、アンリエッタ」
「ダミアン様」

 その声は急だった。
 エントランス階段の上から、ダミアンが私に声をかけてきたのだ。

 今日は出かけているとマリアンヌから聞いていたのに。
 どうやら、もう帰宅していたらしい。

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