白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「これ!」
瓶の蓋を開けると、フルーティな甘酸っぱい香りが広がった。
「綺麗ですね。お茶か何かですか?」
「ええ。アンジェラの花だわ」
これだけで金貨一枚。
私が死ぬ前に手に入れられなかったものだ。
これがあの時あったら……。
「顔色が悪そうですよ? もうほとんど荷物も開け終わりましたし、そろそろ休まれてはどうでしょう」
そう言いながら私を心配そうにのぞき込むミーアの顔に、意識を浮上させた。
過去を嘆いても仕方ないし、このお礼もきちんと別ですればいいわね。
どちらにしてもまだ蕾の苗たちよりも、これが先に手元に入っただけいいとしなきゃ。
まだバラ病が発生するのは先の話だけど、用意しておくのに越したことなはいからね。
「ええ、そうするわ。少し調子が良くなったら、庭に苗を植え替えたいの。手伝ってね」
「もちろんです。明日にでも肥料などをどこかで買い付けてきますね」
「そうしてくれると助かるわ。あと、地下で使う薬玉の製造元へも行ってきて欲しいの」
すっかり忘れていたけど、あれの取引を父を介さずにやらないと、値段吊り上げちゃったのバレちゃうからね。
「ああ、ではそっちも行ってきます」
「明日手紙を用意するからそれでお願い」
「分かりましたから、アンリエッタ様は早く寝て下さい」
ミーアは私からアンジェラの花の瓶を取り上げると、子どものように布団をしっかり首まで布団をかけ、ぽんぽんと寝かしつける様に優しくたたき出す。
そんな彼女に苦笑しながらも、私は眠りについた。
瓶の蓋を開けると、フルーティな甘酸っぱい香りが広がった。
「綺麗ですね。お茶か何かですか?」
「ええ。アンジェラの花だわ」
これだけで金貨一枚。
私が死ぬ前に手に入れられなかったものだ。
これがあの時あったら……。
「顔色が悪そうですよ? もうほとんど荷物も開け終わりましたし、そろそろ休まれてはどうでしょう」
そう言いながら私を心配そうにのぞき込むミーアの顔に、意識を浮上させた。
過去を嘆いても仕方ないし、このお礼もきちんと別ですればいいわね。
どちらにしてもまだ蕾の苗たちよりも、これが先に手元に入っただけいいとしなきゃ。
まだバラ病が発生するのは先の話だけど、用意しておくのに越したことなはいからね。
「ええ、そうするわ。少し調子が良くなったら、庭に苗を植え替えたいの。手伝ってね」
「もちろんです。明日にでも肥料などをどこかで買い付けてきますね」
「そうしてくれると助かるわ。あと、地下で使う薬玉の製造元へも行ってきて欲しいの」
すっかり忘れていたけど、あれの取引を父を介さずにやらないと、値段吊り上げちゃったのバレちゃうからね。
「ああ、ではそっちも行ってきます」
「明日手紙を用意するからそれでお願い」
「分かりましたから、アンリエッタ様は早く寝て下さい」
ミーアは私からアンジェラの花の瓶を取り上げると、子どものように布団をしっかり首まで布団をかけ、ぽんぽんと寝かしつける様に優しくたたき出す。
そんな彼女に苦笑しながらも、私は眠りについた。