白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 こんな時間に離れからの使用人って。
 マリアンヌからの遣いだろうけど、大丈夫かしら。

 最近は行き来するのが普通になってきちゃっているけど、一応は外から見たら私たちは敵同士。
 そう装うことで、意味があるっていうのに。

 でも、あえてこの時間ってこともあるだろうし。
 まぁ、使用人のお仕着せを着てきたから大丈夫かな。

「分かったわ。泥を落としたらすぐ行くと伝えて」
「承知しましたー」

 走り出す侍女を見ながら、私はミーアに声をかける。

「ってわけだから、片付けはお願いしてもいいかしら」
「ええ。大丈夫ですよ。でも、本当に無理はダメですからね」
「分かってる。すぐ戻るわ」

 手に付いた泥を洗い流し、お仕着せの汚れを払うと、私は足早に離れへ。

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