白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 呼ばれた部屋に行くと、マリアンヌはいつもと様子が少し違っていた。
 
「何があったの?」

 彼女を見た瞬間、そう言わずにはいられなかった。

「アンリエッタ……」

 今にも泣き出しそうなマリアンヌは、部屋に入ってきた私に手を伸ばしながら近づいてくる。

 いつもマリアンヌは、私と会う時でさえしっかりと化粧やドレスを着ていた。
 キラキラとまぶしく輝く姿は、同性の私であっても綺麗だと思うほど。

 しかしそれが今日はどうだろう。
 目の下には大きなクマがあり、化粧は泣いたせいだろうか。
 かなりよれてしまっている。

 しかもバイオレットの髪は癖がついたように、輝きもない。

 どこか病弱にさえ思うほど、やつれてしまっていた。
 
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