白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 前回会ったのは何日前だった?
 確かに今回の私の怪我のことで、マリアンヌが心を痛めていたのは知っていたけど。

 でも、それだけでここまでなるかしら。
 あれだけ気にしないでって言ってあったのに。

「何があったんですか?」
「……怪我は?」
「もう大丈夫ですよ。この前もその話しましたよね」
「……ええ」
「で、今日は何があったんです?」

 私はマリアンヌの手を取ったあと、その顔をのぞき込む。
 
「アタシ、分からなくなってしまったの」
「何がですか?」

 ゆっくりと私は彼女の言葉に耳を傾ける。
 部屋の中にいた侍女たちは、やや申し訳なさそうな顔をした後、みんな退出していった。

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