白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「何もかもよ」
「それでは私がわかりません。一個ずつ何があったか説明して下さいませんか? まずは座りましょう。顔色が悪すぎます。寝てないのでは?」
「……寝れなくて」
「でしょうね。そんな顔してますよ」

 マリアンヌの手を引きながら、ベッドの縁に二人で座る。
 憔悴しきったマリアンヌは、少しづつこの数日のことを話し出した。

「あの人が、ダミアンがアタシにご機嫌取りをしてくれているの」
「まぁ。でしょうね」

 それは想定内だ。
 マリアンヌの前で私に手を出そうとしたのだもの。

 自分は妻になんて本当に興味ないんだアピールしておかないとね。

「今度の夜会にアンリエッタではなくアタシを連れて行くと言っていたわ」
「ああ」

 前回もそんなことがあったわね。
 私は確かに彼の妻だけど、ダミアンが本当に愛していたのはマリアンヌだけ。

 お金のために仕方なくって形を通して、貴族たちの同情を買ったんだっけ。

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