白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 だけど、この人は?
 私たちのために白い結婚の証人になったところで、何のメリットがあるというのだろう。

 むしろこうやっていろんなことに巻き込まれている時点で、めんどくさいだけじゃない。

「ああ」
「どうしてブレイズ様は今回のこの騒ぎに介入して下さるのですか?」
「それは……」
「少しもメリットなんてないじゃないですか」
「メリットか」

 私の言葉に彼は顎に手を置き、考え込む。
 まさかメリットもナシに協力していたってこと?

 見かけによらず、お人好しなのかしら。
 なんか固いヒトってしか、イメージなかったけど。

 実はそう見えて、情に厚いみたいな感じなのかしらね。

 考えたまま固まるブレイズを横目に、私は目の前にあった紅茶に口をつけた。

< 204 / 236 >

この作品をシェア

pagetop