白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

57 力の証明

 外の世界は、どこまでも高い青空が広がっていた。
 雲一つなく、真っ青だ。

 生きてる。生きて出られた。
 そう実感するのもつかの間、私は急いで地下へと続く道に鉄の蓋を当てはめた。

 閉めてさえしまえば、ねずみたちはいつも通りの生活に戻るだろう。
 
 でも今回のことはきちんと報告しなくちゃ。
 あれだけねずみが一気に増えていたとなると、次の掃除の時に絶対に事故が起こる。

 そうじゃなくても、きっとお父様なら前回よりも危険だからと値段を吊り上げるはずね。

 もしそうなれば、私が怪我をしたことだって許してくれるかしら。
 ああ、そうだわ。
 娘が怪我をしたって訴えれば、元々地下の管理は国の役目だもの。

 慰謝料みたいなのを請求できるかもしれないしって言えば、きっと大丈夫よ。

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