白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 聞いたことのない病だもの。不安なのは当り前よね。

 だけどこんな時でも自分のことより、今同じ部屋にいる私のことを気遣ってくれている。
 今度こそ、絶対に助けなきゃ。

 二度とあなたを失ったりしない。
 そう心に強く刻み込む。

「でもミーアの言う通り、他の使用人たちに感染させてしまうといけないから、しばらくは屋敷の掃除はいいわ。お薬は私が責任をもって手配するからね」
「ですが、お薬なんて大金なんじゃ」
「大丈夫よ。ミーアに何かあったら困るもの」
「アンリエッタ様……」

 不安からか、ミーアのそのブルーの瞳からは、ポロポロと涙が零れ落ちていた。

「その代わり約束して?」

 私の言葉にミーアは顔を上げてこちらを見る。

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