白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「風邪でもなんでもそうだけど、急に悪くなることってあるでしょう」
「……はい」
「だから症状に変化があった時とか、辛い時とかはちゃんと教えてね」

 私の言葉に、ミーアは何度も頷いていた。
 その後、ミーアを部屋まで送ると、急いで他の使用人たちに指示を出す。

 マリアンヌとブレイズにはうちの屋敷で珍しい病が出たこと。
 うつる可能性もあるから、しばらくは近寄らないで欲しいとのことを伝えた。

 二人とも心配して逆に駆けつけようと連絡が来たが、治まったら状況を説明するからと言ってなんとか押しとどめた。

 ブレイズにはいずれ、国にこのバラ病のことを報告してもらわなきゃいけない。
 一度始まれば、この国すべてを呑み込む勢いだから。

 だけどその前に、まずは薬を確保しなくちゃ。
 やり方は分かっている。
 前回他の商人たちが使った手だから。

 今回はまだ病の名も、その存在自体も誰も知らない。
 むしろ好都合だと思わなきゃ。

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