白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「ダントレット商会! それはすごいじゃないですか!」
「まぁ、規模は大きいからね」

 うちの商会は、大陸一と言われる大きさだ。
 各国との取引もあり、王家の覚えもいい。

 たかが商人と言える規模ではないのよね。
 貴族からも一目置かれる存在だし、その資産が半端ないことも有名だ。

 その分、裏では行き場のない者たちを拾ってきては、安く雇用しているからなんだけど。

 うちの商会が黒か白かと言われたら、間違いなく真っ黒だと自信もって言えるわね。

「確かに貴族の中に平民の血を入れるのは嫌かもしれませんが、でもすごいですよ! この男爵家がこの国一番のお金持ちになれるかもしれないですよね」
「まぁ、そうねぇ」
「ボク、本当に奥様と知り合えてよかったです」

「そう?」
「そうですよ! ボクが奥様の家の子になりたいぐらいです」
「まぁまぁ、可愛いコト言って」

 いやいや、それ可愛いの?
 お金があると分かった途端、手のひら返したようにしか見えないんだけど。

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