白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

21 散々な朝の幕開け

 翌日私は、朝に屋敷を抜け出し街へ。

 義母たちには風邪を引いたと嘘をつき、ミーアに朝食に参加できない旨を伝えてもらってある。

 義母はいい顔しないと思うけど、ダミアンはきっと気にすることもないだろう。
 むしろ一人分の食事が浮いて、よかったぐらいにしか思わないんじゃないかな。

 朝霧が薄く立ち込める街中には、人通りはまばらだ。

 しかし広場にたどり着くと、すでに支度を始めた店などから美味しそうな匂いが立ちこめている。

「お腹空いたわね」

 朝早くの方が動きまわりやすいって思ったけど、まだどこも開いていないのね。

 店が開くには、あと小一時間くらいあるだろう。

 どこかでボーっと座っていてもいいけど、なんだかそんな気分にはなれない。
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