白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

22 食べ物の恨み

 広場の中央へ戻ると、出店がちらほら商品を並べだしていた。
 花や野菜、魚。
 それだけではなく、いい匂いのする食事系なお店も動き出している。

 ちゃんとしたお店に入ればもっといい食事にありつけるのだが、広場で売っているものは平民向けのためすごく安い。

 その場でも食べれるし、持ち帰ることも出来るから、ミーアたちへのお土産にちょうどいいのよね。

「ん-、串焼き食べたい。肉よね、やっぱり肉を食べなきゃ」

 香ばしいタレの匂いにつられ、私はフラフラ歩き出す。

 ああ、あのじゅわっと香ばしいタレに絡まったお肉とその肉汁が口の中で広がると想像したら、もう。
 食べないわけがないじゃない。

 もうお腹ペコペコよ。
 私の空腹はすでに限界を超えていた。もうこの目には肉しか映りはしない。

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