白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「では君は専門だとでも?」
「まぁ、少なくともあなたちよりかはそうですね」
「面白いことを言うな」

 男は鼻で私を笑った。
 なんなの、本当になんなの。鼻で笑うって、なに。

 ますます感じ悪いじゃない。

 あーーーー、助けるんじゃなかった。
 もういいわ。無視しましょう。知らない。知らない。こんな礼儀のない人たちなんて、ネズミの餌になってしまえばよかったのよ。

 こっちはお腹が減ってて、これ以上邪魔されたくないから、仕方なくついでに助けてあげたっていうのに。
 だいたい私は一般人ですから? あなたたちと違って戦闘をしたところで給与も出ないのよ。

 言いたいことは山ほどあるけど、もうそれすらどうでもいい。
 私は騎士たちを無視しながらその脇をすり抜けようとすると、手を掴まれ引き留められた。
 
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