白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

25 深夜の来訪者①

 屋敷へと戻ったその日の夜分遅く。

 時計はすでにてっぺんを超えている頃、部屋の明かりを落とそうとしていたところに、部屋をノックする音が聞こえてくる。

 普段この部屋をノックしてくる人間など、ミーアたちしかいない。

 しかし彼女たちはさきほど自分たちの部屋に下がったばかりで、戻って来るとは思えない。

 誰かしら。寝たフリをするわけにもいかないし困ったわねね。

 ダミアンが来るとは考えられないけど、でも一回目の時よりは彼との距離感は近いような気がする。

 私がオドオドしていないせいもあるのか、少しずつちょっかいをかけてくるようになったのだ。

 私たちはお金での関係とはいえ、一応は夫婦である。

 もしそんな関係を迫られたりしたら……なんて、愛人にしか興味がないあの人に限ってそれないと思うけど。

 私は息を飲んだあと、扉の向こうの主に向かって声をかけた。

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