白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

27 敵を味方につけても欲しいモノ

「それでマリアンヌ様、あなたは私に何をお望みなのですか? 到底差し上げられるモノなどないと思うのですが」
「貴女のその座よ」

 まぁ、そうでしょうね。それは想定内だわ。

 だけど一度貴族として結婚してしまった以上、白紙に戻すのは簡単ではないことなどマリアンヌも知っているはず。

「ただその時まで待つということですか?」
「……分かってるわよ。離婚がそんなに簡単には成立しないことぐらい」

「そうですね。最低、三年は必要かと」
「でも貴女だって、タダで離婚する気などないんでしょう?」

 なんだろう。
 回りくどいというか、なんというか。

 三年待って私とダミアンの白い結婚が認められれば、マリアンヌが帳簿を出さなくたって、妻の座につけるのに。

 わざわざこんな夜更けに、わざわざ敵であろう私に話を持ちかけるだなんて、何のメリットがあるというの?

 先ほどからずっと、引っかかってることを私は口にした。

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