白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

28 一途な想い

 もちろんこの方法が全て正しいとは、私も思わない。

 でも貴族であり、今まで裕福で何不自由なく暮らしてきた彼女の出した答えだ。

 自分の全てを捨ててでも、ただ彼と二人で生きていきたい。

 私にはそれを否定する権利も、それだけの想いもない。

「どうしてダミアン様なのですか? あなたのように美しい方なら、他にいくらでも自分だけを愛してくれる人がいたんじゃないんですか?」
「それでは意味がないのよ。自分が愛した人ではないと、アタシには意味がないの」

 愛したことも、愛されたこともない私には、マリアンヌの感情が羨ましい。

 ちゃんとマトモに生きていけたら、彼女の半分くらいは誰かを本気で愛することが出来るのかな。

 自分の大切なモノを捨てられるくらいの愛……を。

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