白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

29 いらない呼び出し

「アンリエッタ様、お手紙が……」

 外出から数日後の昼下がり野午後、ミーアが部屋で休憩していた私のところにやってきた。

 ミーアが淹れてくれた紅茶をゆっくり楽しんでいたが、どうやらそんな悠長なことをしている余裕はないみたい。

 二通の手紙を持ったミーアの顔色はあまり良くない。

「どこから?」
「それが……あの、その」

 ミーアの顔色が悪い原因は、どうやら手紙の送り主のせいらしい。
 私を気遣いつつも、手紙を渡してもいいかどうか考えあぐねているようだった。

「もしかして、実家から?」
「……はい、一通は」
「そう」

 なんとなく来るような予感はしていたけど、思ったよりも早いわね。
 前回は子どもの催促以外は何の連絡もよこさなかったくせに。

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