吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)
いつの間にか習慣と化した手つきで自宅のポストを確認するが、手紙らしきものは入っていない。
自宅の向かいに建つ三階建てのマンションをジッと見つめるが、一ヶ月の契約と聞いていたことから、織田はすでに部屋を解約していると思った。
二度目もすぐに訪れると思って身構えていただけに、拍子抜けだ。
夕方にインターフォンが鳴り、部活帰りの白翔が家に立ち寄ってくれる。正体を明かしてからというもの、白翔には三日に一度、採血を受けてもらっていた。直に飲まないのであれば、彼が気絶することはないし、記憶も飛ばないからだ。
また明日、と言って白翔と別れ、夕食の後に祖母が出勤する。そしてそれをスグルくんが送って行く。平穏を絵に描いたような毎日だ。
トマトジュースで満たしたグラスに口を付けた。テレビを流しっぱなしにしながら、リビングのソファー席で伝承の絵本をパラパラと捲っていると、不意にインターフォンが鳴った。
だれだろう? スグルくんかな?
「どうしたの、なにか忘れ物……」
なんの警戒もせずにドアを開けたので、その姿を見て絶句する。
「やっほ〜、深緋ちゃん!」
相変わらずの爽やかな笑みで顔を覗かせたのは織田 将吾だ。
ひ、と短く叫び、途端に息が上がる。深緋は目を見張りながら後退し、胸に手を当てた。
「遅くなってごめんね〜。あのあと別件で忙しくてさ。月初からは仕事も立て込んじゃったしもう半ばだよ。どう? 元気してた?」
自宅の向かいに建つ三階建てのマンションをジッと見つめるが、一ヶ月の契約と聞いていたことから、織田はすでに部屋を解約していると思った。
二度目もすぐに訪れると思って身構えていただけに、拍子抜けだ。
夕方にインターフォンが鳴り、部活帰りの白翔が家に立ち寄ってくれる。正体を明かしてからというもの、白翔には三日に一度、採血を受けてもらっていた。直に飲まないのであれば、彼が気絶することはないし、記憶も飛ばないからだ。
また明日、と言って白翔と別れ、夕食の後に祖母が出勤する。そしてそれをスグルくんが送って行く。平穏を絵に描いたような毎日だ。
トマトジュースで満たしたグラスに口を付けた。テレビを流しっぱなしにしながら、リビングのソファー席で伝承の絵本をパラパラと捲っていると、不意にインターフォンが鳴った。
だれだろう? スグルくんかな?
「どうしたの、なにか忘れ物……」
なんの警戒もせずにドアを開けたので、その姿を見て絶句する。
「やっほ〜、深緋ちゃん!」
相変わらずの爽やかな笑みで顔を覗かせたのは織田 将吾だ。
ひ、と短く叫び、途端に息が上がる。深緋は目を見張りながら後退し、胸に手を当てた。
「遅くなってごめんね〜。あのあと別件で忙しくてさ。月初からは仕事も立て込んじゃったしもう半ばだよ。どう? 元気してた?」