吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)
「そうだな。あれがマジなやつだって証明する方法はないだろうし。バックれても大丈夫だと思う」
深緋はお弁当箱を空にし、ごちそうさまでしたと手を合わせた。そのまま保冷バッグに箱を仕舞う。それと同時に織田から届いた三通目を取り出し、白翔にも読ませることにした。
【拝啓、朝比奈 深緋さま。
突然の訪問をお許しください。ようやく会えた喜びでついご自宅へと上がり込んでしまいました。
貴女に会えない時間のなかで、私は熟慮し、その欲に負けてしまった次第であります。
さて。次回の会合ですが、二駅先のカラオケボックスはいかがでしょう。
つきましては、下記の日程で進めさせていただきます。
ご多忙のところ恐縮ではございますが、宜しくお願い致します。略式ながら書面にてご案内申し上げます。——敬具。】
その下に【記】と書かれ、日時や場所、簡素化された地図が記載されていた。最後の一文は織田本人のものだと思われる携帯番号まで。
「なに、このクソ丁寧な文章」
「うん。最初読んだとき、私もイラッとした」
「つか、この日付け、明日じゃん?」
うん、と白翔に目配せし、深緋は手紙を再びバッグに仕舞う。織田が記載した日時は【9月16日(土)17時より】となっていた。
「時間は夕方になってるけど。白翔は、行ける?」
「勿論。でも、なにをどう話すとか考えてんの?」
率直な問いに眉を傾け、深緋は首を横に振る。
深緋はお弁当箱を空にし、ごちそうさまでしたと手を合わせた。そのまま保冷バッグに箱を仕舞う。それと同時に織田から届いた三通目を取り出し、白翔にも読ませることにした。
【拝啓、朝比奈 深緋さま。
突然の訪問をお許しください。ようやく会えた喜びでついご自宅へと上がり込んでしまいました。
貴女に会えない時間のなかで、私は熟慮し、その欲に負けてしまった次第であります。
さて。次回の会合ですが、二駅先のカラオケボックスはいかがでしょう。
つきましては、下記の日程で進めさせていただきます。
ご多忙のところ恐縮ではございますが、宜しくお願い致します。略式ながら書面にてご案内申し上げます。——敬具。】
その下に【記】と書かれ、日時や場所、簡素化された地図が記載されていた。最後の一文は織田本人のものだと思われる携帯番号まで。
「なに、このクソ丁寧な文章」
「うん。最初読んだとき、私もイラッとした」
「つか、この日付け、明日じゃん?」
うん、と白翔に目配せし、深緋は手紙を再びバッグに仕舞う。織田が記載した日時は【9月16日(土)17時より】となっていた。
「時間は夕方になってるけど。白翔は、行ける?」
「勿論。でも、なにをどう話すとか考えてんの?」
率直な問いに眉を傾け、深緋は首を横に振る。